ジェリー・ルーパー
Jerry Luper
『パリスの審判』とキンタ・ダ・カロリーナ

『パリスの審判』は「カリフォルニアワインがフランスを破った日」を克明に記載した本です。1976年5月24日、パリで行われた試飲会はセンセーショナルなものでした。著者はタイム誌の特派員として、この試飲会に立ち会った唯一のジャーナリストであるジョージ・テイバー氏、題名はギリシャ神話のかの「美神コンテスト」の審判員となったトロイアの王子、パリスの審判に因んでいます。2007年に翻訳が上梓されましたので、既にお読みになったワイン愛好家の方もいらっしゃることでしょう。
フランスワインが勝って当然と見られていた中、ブラインドティスティングで一位に選ばれたワインは白、赤ともカリフォルニアワインでした。そして、この試飲会の上位10位の中の2つのワイン、フリーマーク・アベイ・シャルドネ1972年と、フリーマーク・アベイ・カベルネ・ソーヴィニヨン1969年の醸造に関わっていたのがジェリー・ルーパー氏なのです。その後、かのブティック・ワイナリー、ダイヤモンド・クリークの醸造技師を経て、ルーパーさんはポルトガルワインの醸造に深くかかわることになります。1996年にレアル・コンパーニャ・ヴェーリャ社の醸造長となり、エヴェルやポルカ・デ・ムルサ、キンタ・デ・シドロなどのテーブルワインの品質管理に力を尽くし、今日に続く質の高いワインを生み出しました。

また、2年の歳月をかけてドウロの最上の地区の中から選び抜いた4ヘクタールのワイナリーを奥さまの名前にちなんで、キンタ・ダ・カロリーナと名付け、ルーパーさんの数々の経験の結晶とも言うべきプライベートワインを作り上げました。1999年のリリース当初から「Decanter」などの有名ワイン雑誌で「ベリー系の香りがさく裂する。フィニッシュが長く、果実味がある」と評されています。現在はカロリーナを閉じられましたので、2003年は最後のヴィンテージとなります。2011年のある日、『パリスの審判』を読んだというお客様がカロリーナを求めて、弊社をお訪ね下さいましたので、あらためてお話する次第です。



Tasting Wine今月のワインテイスティング
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